カードが 2 枚ある PC では、2 枚が同時に働きます。片方が描いている間に、もう片方が次の 1 枚を描いたり、できた絵をハイレゾで仕上げたり。GeForce と Radeon という、ふつうは一緒に使えない組み合わせでも動きます。
2 枚で分けられるのは生成だけではありません。LoRA の学習も HiRes Box の仕上げも、2 枚のカードで回せます。
生成キューの絵を、2 枚のカードで分け合って描きます。分け方は 5 通りから選べ、スタジオの右上で切り替えると次の 1 枚から効きます。
「生成+学習」にすると、片方のカードで LoRA を学習しながら、もう片方で絵を描き続けられます。学習ページでは 2 本の学習を別々のカードで同時に回せて、片方を止めても、もう片方は最後まで続きます。
HiRes Box で精細化パスを使うとき、どちらのカードで描くかを「GPU:」の欄で選べます。両方のカードを選ぶと、バッチを 2 枚で同時に仕上げます。体験版でもお使いいただけます (「生成+学習」の間は、この欄は出ません)。
ANIMA 用の独自サンプラー BEC は、GeForce でも Radeon でも描けます。2 枚のどちらのカードが受け持っても、同じ設定の BEC で描きます。
精度 (BF16 / FP16)・VRAM モード (適応・バランス・高)・VRAM の上限は、カードごとに選べます。VRAM の少ないカードだけ控えめにする、といった使い方ができます。
設定でカードを 1 枚だけ割り当てれば、いつもの 1 枚の動かし方に戻ります。
スタジオの右上にある「GPU」から、いつでも切り替えられます。切り替えは次の 1 枚から効き、いま描いている絵はそのままの使い方で描き終えます。
片方のカードが生成、もう片方がハイレゾ。輪唱のように、1 枚目の仕上げと 2 枚目の生成が重なって進みます。
どちらのカードも、1 枚を最初から最後まで描きます。手が空いた方が、次の 1 枚を取ります。ハイレゾが軽い設定では、これがいちばん速く終わりました。
片方のカードを LoRA の学習に使い、もう片方で生成します。学習を回しながら、絵も描き続けられます。
「生成+ハイレゾ」と同じ分け方です。ハイレゾ役のカードがふさがっているときは、空いている生成役のカードがハイレゾも描きます。
1 枚を「生成」と「ハイレゾ」の 2 つの仕事に分け、空いたカードがどちらでも取ります。相手のカードが空くのを待った方が早く終わるときは、取らずに待ちます。ハイレゾが重い設定で、4 枚をいちばん速く描き終えた使い方です。
※ 図は仕事の分け方を示す模式図で、ブロックの長さは実際の秒数ではありません。数字は何枚目の絵かを表します。
はじめは「生成+ハイレゾ」になっています。迷ったら、次の目安で選んでください。
※ どれがいちばん速いかは、カードの組み合わせと設定で変わります。次の「速さ」は、開発者の PC 1 台で測った一例です。
同じ条件で 4 枚を描き終えるまでの時間です。いちばん速い使い方は、ハイレゾの重さで入れ替わります。
ANIMA・720×1280・20 ステップ・ハイレゾ 1.5 倍で軽く仕上げ・配布版
ANIMA・720×1280・30 ステップ・ハイレゾ 1.25 倍で描き直し・開発版
どちらも開発者の PC 1 台(RTX 3090 + RX 9070 XT)で、温まった後に測った値です。カードの組み合わせや設定によって結果は変わります。
GeForce 用の本体と、Radeon 用の部品がまとめて入ります。
設定の「どの GPU に何を任せるか」で、生成とハイレゾにそれぞれカードを選んで「保存して適用」を押します。
カードを 2 枚割り当てると、スタジオの右上に「GPU」が現れます。あとは 5 つの使い方から選ぶだけです。
2 枚がそれぞれ何をしているかは、スタジオの下の帯でいつでも分かります。
カード 1 枚に帯が 1 本。いま何枚目の絵の、生成かハイレゾかと、進み具合を表示します。学習に使っているカードは「学習中」と出ます。
生成中も生成の後も、カードごとの速さ (it/s) を表示します。どちらのカードがどれだけ速いかが、その場で分かります。
いま何枚目か (2/4 など) と、待機中の枚数を生成ボタンに表示します。
キューの右クリックで「Skip This Image」を選ぶと、いま描いている 1 枚だけを飛ばせます。2 つのバッチが同時に描かれているときも、Stop & Delete と Delete After Current は 2 番目のバッチにも効きます。
AI の計算を GPU で動かす土台 (PyTorch) は、NVIDIA 用 (CUDA) と AMD 用 (ROCm) が別々に作られていて、1 つのプログラムの中に両方を同時に読み込むことはできません。そこでイラストリーチェは、カード 1 枚ごとに専用の「作業役」を立て、アプリ本体が仕事を配ります。
キュー・設定・履歴はアプリ本体が 1 つだけ持ちます。2 枚で描いていても、操作はカードが 1 枚のときと変わりません。
作業役は、自分の受け持つカードだけが見える状態で起動します。カードはスロットの PCI バス番号で 1 枚ずつ名指しするので、並び順が変わっても入れ違いません。
作業役が止まっても、画面とキューは生きています。2 枚で動かせないときは、理由を画面でお知らせしたうえで、1 枚での動かし方に戻ります。